伊坂 幸太郎
第一話を読み終わった後で、この本はどういう理由で死神が「可」を出すか「見送り」を出すかが主眼となる話なんだなと、安易に考えながら第二話を読み、自分の考えの浅はかさを思い知らされました。
わずかな期間ではあるけれど絶対に死なないという話。設定の妙にうならされました。
しかし、第三話。
なんですかこれは。
推理小説風の話が組合わさって、設定そのものは面白いのですが、調査対象者はそっちのけになってしまい話の中盤、調査対象者は話に絡んでこなくなるし、推理小説風の部分はまるで、二日酔いのアガサ・クリスティが書いたような話。
とくに最初の事件の謎なんて噴飯物ですよ。毒を盛った相手がぴんぴんしてたからといって自分でその毒が毒じゃなかったのか確かめる人間が何処にいるというんだ。そんな解決で納得できるか普通?あくまで推理小説風ということでパロディとしてみれば、まぁ、なんとか我慢できる気もしますが…
続いて四話目。恋愛小説風ということになるんでしょうけど、同じ電話による脅迫が一話目と似た設定だったので興ざめ。無理して話に謎を盛り込んだせいで、どっちつかずになってしまった感じです。
五話目。ロードノベル風のようですが、これまた謎の部分の真相に無理がありすぎて、なんじゃこりゃというラストです。ロードノベルということで、金城一紀の「対話編」所収の「花」ぐらいの物を期待していたのですけれど無理でした。まぁ、「花」と比較してしまうんじゃ、レベル高すぎなんですけど…
最終話はなんとか持ち直したのですが、これは完全には単独の話ではないので持ち直して当然といったところ。
出来の良い話と悪い話の落差が激しかった一冊でした。
まぁ、誉める人はいっぱいいるだろうから、少しぐらいけなしても構わないだろう。
わずかな期間ではあるけれど絶対に死なないという話。設定の妙にうならされました。
しかし、第三話。
なんですかこれは。
推理小説風の話が組合わさって、設定そのものは面白いのですが、調査対象者はそっちのけになってしまい話の中盤、調査対象者は話に絡んでこなくなるし、推理小説風の部分はまるで、二日酔いのアガサ・クリスティが書いたような話。
とくに最初の事件の謎なんて噴飯物ですよ。毒を盛った相手がぴんぴんしてたからといって自分でその毒が毒じゃなかったのか確かめる人間が何処にいるというんだ。そんな解決で納得できるか普通?あくまで推理小説風ということでパロディとしてみれば、まぁ、なんとか我慢できる気もしますが…
続いて四話目。恋愛小説風ということになるんでしょうけど、同じ電話による脅迫が一話目と似た設定だったので興ざめ。無理して話に謎を盛り込んだせいで、どっちつかずになってしまった感じです。
五話目。ロードノベル風のようですが、これまた謎の部分の真相に無理がありすぎて、なんじゃこりゃというラストです。ロードノベルということで、金城一紀の「対話編」所収の「花」ぐらいの物を期待していたのですけれど無理でした。まぁ、「花」と比較してしまうんじゃ、レベル高すぎなんですけど…
最終話はなんとか持ち直したのですが、これは完全には単独の話ではないので持ち直して当然といったところ。
出来の良い話と悪い話の落差が激しかった一冊でした。
まぁ、誉める人はいっぱいいるだろうから、少しぐらいけなしても構わないだろう。
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