有川 浩
海上自衛隊が登場して題名が「海の底」と聞いていたので、てっきり海の中が舞台となるのかと思っていました。
しかし、前作が「空の中」という題名であっても舞台が空の中ではなく、空の中の生物が事件を起こした話だったことを考えれば、別に海の中が舞台とならなくても何の問題もないわけでした。
ほとんどいきなり事件が起こるので最初の内は登場人物の分別がつかなくて苦労したのですが、それを我慢して読み進めていくと、これがどうして一気通読のおもしろさです。
登場する主役級の大人は組織の中での異端児ばかりで、有能すぎる点や、せっかく登場した甲殻類生物が、武器を持たない人間にとっては圧倒的に強いが、武器をもった人間には圧倒的に弱いという中途半端な強さなど、気になる点も多少あるけれど、ラストのべたな展開も含めて楽しい読書でした。
しかし、前作が「空の中」という題名であっても舞台が空の中ではなく、空の中の生物が事件を起こした話だったことを考えれば、別に海の中が舞台とならなくても何の問題もないわけでした。
ほとんどいきなり事件が起こるので最初の内は登場人物の分別がつかなくて苦労したのですが、それを我慢して読み進めていくと、これがどうして一気通読のおもしろさです。
登場する主役級の大人は組織の中での異端児ばかりで、有能すぎる点や、せっかく登場した甲殻類生物が、武器を持たない人間にとっては圧倒的に強いが、武器をもった人間には圧倒的に弱いという中途半端な強さなど、気になる点も多少あるけれど、ラストのべたな展開も含めて楽しい読書でした。
コメント
『海の底』
『海の底』有川浩/著(メディアワークス刊)待ちに待った、有川浩さんの第3作『海の底』です。海自もので潜水艦もの、という先行情報を聞いていたのですが、僕の印象では・・・・・・機動隊もの。いやぁ、仕事にかける『漢』の生き様を見せてもらった感じ。結構、漢泣き…
海の底
海の底
著者:有川浩
出版社:メディアワークス
発売日:2005/06
価格:¥1,680
横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。
孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は?!
海の底から来た『奴ら』から、横…