あるいは、「ヴァンパイヤー戦争を読み切ったよ」
とうとう最後まで読み切りました。
それにしてもよく人の死ぬ話です。とにかく死ぬ。これでもかというくらい死にます。
主人公の仲間になる人間であっても、それなりのエピソードと共に登場しても、登場した巻の最後で恐ろしい化け物に手足をもぎ取られて惨殺されたりします。
死なせなくても構わないと思われる人物であっても、用済みとなれば、死んで舞台から退場します。まるで、別れのシーンを書くのが面倒だから、死なせて退場させたのではないかを思うくらい。
味方の側ですら死にますから敵側は最初から死亡フラグが立った状態で登場します。雑魚の場合は瞬殺、名前が付けられている場合でも下っ端ならば登場した巻のどこかで、ほとんどの場合死にます。もっとも、敵よりも味方の方がひどい死に方しますが。
こいつは恐ろしい強敵だと登場時に煽っていても、数ページで死にます。うっかり数十ページ読み飛ばしてしまったのかと思うくらいすぐに死にます。
それでもあきたらず、最後は人類のほとんどが死にます。
作品自体の出来不出来はともかく、私の好みにはまったく合わない話でした。何度途中でくじけそうになった事やら。
一番の見所は笹川吉晴による各巻の解説じゃないでしょうか。それぞれの巻20ページくらい解説が付いています。11巻分集めれば一冊の本になりそうなくらいです。
それぞれの巻の冒頭に登場人物のイラストが描かれていますが、これについては触れないでおきましょう。きっと何かの冗談です。
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