野田 昌宏 / Hamilton Edmond / 〔ジョゼフ・サマクスン著〕
東京創元社のキャプテン・フューチャー全集は発表順に2作ずつ1巻にまとめて出版されているのだけれど、今までの巻はまとめられた2作がそれなりに良い組み合わせだったに対して、今回は最悪の組み合わせになってしまった面があります。
なにしろ、シリーズ中1、2を争う名作とシリーズ中1、2を争う迷作のカップリングになってしまったからです。「異次元侵攻軍迫る!」のほうも、作者が異なることを常に意識しながら、なおかつ単独で読めば、月並みな作品程度ですんだのかもしれませんが、「宇宙囚人船の反乱」を読んだ直後に読むと、出来の違いが見たくなくても見えてしまいます。
で「宇宙囚人船の反乱」のほうですが、やはり今読むと、荒唐無稽さが鼻につきます。なにしろ2ヶ月で道具も何もない状態から宇宙船を作ってしまうのですから、無茶もいいところです。
しかし、キャプテン・フューチャーとその仲間たちの能力が、2ヶ月で宇宙船を作ってしまうことができるのだと決め込んでしまえば、それ以外の部分は今でもおもしろい。とくに、終盤のあるエピソードは感動的であります。
気になるのは、小惑星の主が仲間たちを食べてしまったのだから、小惑星の主の体を調べれば、最後まで見つからなかった物質が手に入ったはずだと思うこと。でもそれを言ってしまったら、終盤のあるエピソードが無意味になってしまうから、ハードSFではなく、スペースオペラなので細かいことをいわず楽しむのが良いのだろう。
なにしろ、シリーズ中1、2を争う名作とシリーズ中1、2を争う迷作のカップリングになってしまったからです。「異次元侵攻軍迫る!」のほうも、作者が異なることを常に意識しながら、なおかつ単独で読めば、月並みな作品程度ですんだのかもしれませんが、「宇宙囚人船の反乱」を読んだ直後に読むと、出来の違いが見たくなくても見えてしまいます。
で「宇宙囚人船の反乱」のほうですが、やはり今読むと、荒唐無稽さが鼻につきます。なにしろ2ヶ月で道具も何もない状態から宇宙船を作ってしまうのですから、無茶もいいところです。
しかし、キャプテン・フューチャーとその仲間たちの能力が、2ヶ月で宇宙船を作ってしまうことができるのだと決め込んでしまえば、それ以外の部分は今でもおもしろい。とくに、終盤のあるエピソードは感動的であります。
気になるのは、小惑星の主が仲間たちを食べてしまったのだから、小惑星の主の体を調べれば、最後まで見つからなかった物質が手に入ったはずだと思うこと。でもそれを言ってしまったら、終盤のあるエピソードが無意味になってしまうから、ハードSFではなく、スペースオペラなので細かいことをいわず楽しむのが良いのだろう。
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