黒川 博行
半端者の三人組がやくざの組長を誘拐して金をせしめるお話。誘拐しても相手は警察に連絡などしないし、誘拐した組長自身に、単に金を用意しろとだけ言わせれば、誘拐されたという事実さえ発覚しない。よくもまぁこんな突飛なことを思いつくものです。もっとも思いついても恐ろしくて実行する事など絶対にできませんが。
大阪弁のテンポのいい会話と共に物語は進みますが、テンポのいいのは会話だけで、誘拐した組長がしたたかな人間だったせいで、誘拐計画の方は思い通りにはいきません。仲間の一人が人質に捕られてしまい、主人公たちとやくざの頭脳合戦と相成ります。
しかし、何度も何度も身代金と人質の受け渡しに失敗し、最後はぐだぐだになって、行き当たりばったりの力任せになってしまう部分が、物足りないといえば物足りないのだけれども、流れからいえば無理のない展開なので、そこは無い物ねだりなのかもしれません。
大阪弁のテンポのいい会話と共に物語は進みますが、テンポのいいのは会話だけで、誘拐した組長がしたたかな人間だったせいで、誘拐計画の方は思い通りにはいきません。仲間の一人が人質に捕られてしまい、主人公たちとやくざの頭脳合戦と相成ります。
しかし、何度も何度も身代金と人質の受け渡しに失敗し、最後はぐだぐだになって、行き当たりばったりの力任せになってしまう部分が、物足りないといえば物足りないのだけれども、流れからいえば無理のない展開なので、そこは無い物ねだりなのかもしれません。
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