浅倉 久志 / Leiber Fritz
翻訳出版されると予告されてから23年経ってようやく出版されました。23年間待ち続けてきた人たちにとっては感無量というところでしょうが、私の方はといえば、当時ファンタジーを読まなかったので、このシリーズの四巻以降があることすら知りませんでした。というか一巻も読んでいませんでした。
昔読んだ「不死鳥の剣」という剣と魔法の物語傑作選の中に、このファファード&グレイ・マウザーシリーズの一編が収録されていて、それが結構おもしろかったので、このシリーズも読んでおくべきだったなぁと思っていたところ、幸運なことに、ファファード&グレイ・マウザーシリーズ全五巻が改めて再刊行されることになり、それじゃ読んでみようかということになったわけです。
今回も二人の冒険はおもしろいです。
最高峰の山、スタードックの山頂に眠るといわれる宝石を手に入れるために未踏の雪山に挑んだり、そうして苦労して手に入れた宝石を高く売りつけようとするも、騙し取られてふてくされたりと、前半の話もおもしろかったのですが、後半の話がツボにはまりました。
圧倒的に強力な魔法の力を持つ国王が支配するある国の話。国王には二人の息子がいるけれど、二人は互いにいがみ合い、兄の方は24人の二級魔法使いを雇い、弟に向けて昼夜とわず、あらゆる疫病と鼻水の魔法を唱え続けている。弟の方は12人の一級魔法使いを雇い防御の魔法を唱えさせ続けている。そんな王国にファファードとグレイ・マウザーの二人はそれぞれの用心棒として雇われます。弟の方に雇われたグレイ・マウザーは師匠に教えてもらった魔法をやたらと試したがるけれども、その魔法とは一定範囲内の二級以下の魔法使いを全て塵に返す魔法。そんな物騒な魔法を試したがるマウザーもマウザーですが、味方は一級魔法使い、敵は二級魔法使い、話の終盤になってとうとう魔法を使うときが来ました。
結果に大笑いしましたよ。
昔読んだ「不死鳥の剣」という剣と魔法の物語傑作選の中に、このファファード&グレイ・マウザーシリーズの一編が収録されていて、それが結構おもしろかったので、このシリーズも読んでおくべきだったなぁと思っていたところ、幸運なことに、ファファード&グレイ・マウザーシリーズ全五巻が改めて再刊行されることになり、それじゃ読んでみようかということになったわけです。
今回も二人の冒険はおもしろいです。
最高峰の山、スタードックの山頂に眠るといわれる宝石を手に入れるために未踏の雪山に挑んだり、そうして苦労して手に入れた宝石を高く売りつけようとするも、騙し取られてふてくされたりと、前半の話もおもしろかったのですが、後半の話がツボにはまりました。
圧倒的に強力な魔法の力を持つ国王が支配するある国の話。国王には二人の息子がいるけれど、二人は互いにいがみ合い、兄の方は24人の二級魔法使いを雇い、弟に向けて昼夜とわず、あらゆる疫病と鼻水の魔法を唱え続けている。弟の方は12人の一級魔法使いを雇い防御の魔法を唱えさせ続けている。そんな王国にファファードとグレイ・マウザーの二人はそれぞれの用心棒として雇われます。弟の方に雇われたグレイ・マウザーは師匠に教えてもらった魔法をやたらと試したがるけれども、その魔法とは一定範囲内の二級以下の魔法使いを全て塵に返す魔法。そんな物騒な魔法を試したがるマウザーもマウザーですが、味方は一級魔法使い、敵は二級魔法使い、話の終盤になってとうとう魔法を使うときが来ました。
結果に大笑いしましたよ。
コメント
『妖魔と二剣士』〈ファファード&グレイマウザー4〉
長年待ち続けてきた、ファファード&グレイマウザーシリーズの「新刊」!
いや、もちろん、本国ではずぅっと前に出た本なのだが、日本では訳出が3巻で止まっていたのだ。
それが、ようやく、出ました。
感涙。
さて、ファファード&グレイマウザーといえば、知る人ぞ