調べるということ

宮平栄治の経済コラム第38回「理想の社長とは」を読んでいて、エントリーシートや履歴書の「尊敬する人物」に関しての部分で目からうろこが落ちた思いをしました。

なぜ、エントリーシートや履歴書の“尊敬する人物”の項目があるのかを尋ね、考えさせ、それから“両親”と書かれると面接担当者は学生の両親に関する情報はなく、そのため、学生がどのような事柄で人物を評価し、その理由を聞くことで学生と面接担当者とのコミュニケーションの機会が失われるマイナス面を説明しています。

なるほど、そういう意味合いがあったのかと。
尊敬する人物という質問に関して深く考えたことは無かったのですが、勉強になりました。
で、自分の時はどうだったか振り返ってみようとしたのですが、なにぶん忘却の彼方。履歴書にそんな項目があったのか、面接でそんなことを聞かれたのか…。自分の記憶はさっぱり当てにならないのでgoogleでちょっとばかり検索してみたわけです。
そうしたらびっくりなわけですよ。
面接担当者の心構えでは、就職差別につながる14項目として、

「尊敬する人物を尋ねることによって、「思想」や「生活信条」を引き出そうとするもので、憲法第19条「思想及び良心の自由はこれを侵してはならない」に違反するものです。

いちおう裏付けをとる意味で厚生労働省のサイトも調べてみると、公正な採用選考についてでは、採用選考に当たって避けていただきたい項目として「尊敬する人物に関すること」がありました。国としては、採用試験では聞いてはいけない項目とされていたのです。
私が面接官になるようなことは、今も将来もあり得ないのですが、考えさせられることが多くて毎日大変ですよ。まぁ、大変なのは好奇心旺盛なこの性格のせいなんですが。
話は変わりますが、
米沢穂信 『クドリャフカの順番 怪盗十文字事件』 5月下旬発売
という情報をつかんだので、今月発売だと喜んでいたのですが、念のため作者のサイトを調べてみたら、誤報でした。
正式な題名も「クドリャフカの順番 『十文字』事件」とのことです。
調べるってことは、やはり大切です。

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