浦沢 直樹著
漫画が原作の漫画と言われてはいるものの、いってみれば単なるリメイクで、漫画をリメイクすること自体はそれほど珍しくありません。
手塚治虫の作品のリメイクに挑戦したといっても、それならばパロディの対象にしてしまった田中圭一の方がもっとすごい気もします。
というような話はさておき。
浦沢直樹という人は、物語を操るのが非常にうまいので、「PLUTO」でもうまくサスペンスを盛り上げつつ、読者を翻弄しまくっているのだけれど、一方で無表情のロボットに無表情のままで感情表現をさせていたりして、何を省略し何を描かなければいけないのかがきちんと計算できるからそういうことができるのだろうと、改めて感心しました。
「20世紀少年」では物語を操り過ぎというか、話を引っ張りすぎという気もするので、「PLUTO」は6巻程度でうまくまとめてくれたら傑作になりそうな気がします。
2巻のあとがきを読む限りでは、当初は今のキャラクターとは違い、もっと手塚よりのキャラクターだったそうだが、それを手塚眞が浦沢直樹の絵で描いてほしいと拒否したために現在のキャラクターになったらしい。そのおかげで、手塚キャラクターが、どのように浦沢キャラクターとして描かれるのかという楽しみが増えたのだからこの点は感謝しようではないか。
手塚治虫の作品のリメイクに挑戦したといっても、それならばパロディの対象にしてしまった田中圭一の方がもっとすごい気もします。
というような話はさておき。
浦沢直樹という人は、物語を操るのが非常にうまいので、「PLUTO」でもうまくサスペンスを盛り上げつつ、読者を翻弄しまくっているのだけれど、一方で無表情のロボットに無表情のままで感情表現をさせていたりして、何を省略し何を描かなければいけないのかがきちんと計算できるからそういうことができるのだろうと、改めて感心しました。
「20世紀少年」では物語を操り過ぎというか、話を引っ張りすぎという気もするので、「PLUTO」は6巻程度でうまくまとめてくれたら傑作になりそうな気がします。
2巻のあとがきを読む限りでは、当初は今のキャラクターとは違い、もっと手塚よりのキャラクターだったそうだが、それを手塚眞が浦沢直樹の絵で描いてほしいと拒否したために現在のキャラクターになったらしい。そのおかげで、手塚キャラクターが、どのように浦沢キャラクターとして描かれるのかという楽しみが増えたのだからこの点は感謝しようではないか。
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