『マロニエ王国の七人の騎士 4』岩本 ナオ

前巻の途中から始まった獣使い篇なんだけれども、どんな話だったのかすっかり忘れてしまった。
というのもこの物語、異様に複雑でそれでいて全貌がさっぱり見えない。
マロニエ王国というのがあって、そしてこの王国に隣接する複数の国があって、友好だったりそれほど友好ではなかったりしているわけだけど、それはさておいてこの王国には一人の女将軍がいて彼女には七人の息子がいる。この七人の息子がタイトルにある七人の騎士である。
そして彼らの名前は「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ 」
なんじゃこれはといいたくなるが、どうしようもない。ただこれは日本語に翻訳するとそういう意味になるというふうに考えればおかしくもなんともない。
そんな彼らが使命をうけて近隣諸国に訪れるというのが基本パターンなのだけれども、彼らに与えられた使命にもなにやら裏がありそうでなさそうで、そのあたりはおいおい少しずつ見えてくるのかもしれないが、今のところまだ見えていない。
で、獣使いのエピソードが暫く続く。個性的な七人の兄弟だけでなく彼らと関わり合うことになる人々も多彩で個性的で、それゆえに複雑さが増すのだけれども、決して混乱するというわけではない。
読み終えて早く続きが読みたくなる。

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