現代マンガ選集の二冊目はギャグ漫画……なはずなんだけれども、自分の感性が衰えたのか収録されたどの漫画を読んでも面白いとは感じられなかった。いや、興味深いという点では面白いのだが笑うことができたかというと笑えなかったという意味だ。
まあさすがに描かれた時代が時代なので笑いとしては古びてしまった部分もあるだろうし、テーマの意図としては笑うことができる漫画というよりは表現としてのギャグ漫画なので必ずしも笑うことができるものというわけでもないことはわかる。……のだが、振り返ってみると漫画を読んで笑ったという記憶がここ数年、少ない。思い起こしてみると佐藤将の<本田鹿の子>シリーズがあるくらいだ。ギャグ漫画を読まなくなったのか、それともギャグ漫画を読んでいるにも関わらず笑えなくなってしまったのか、あるいはギャグ漫画が少なくなったのか。
まあそれはさておき、現代マンガと名乗っていながらも収められた漫画のなかで一番新しいのが1982年というのはちょっと古すぎないかと思うのだが、そのあたりのことが解説で書かれていればよかったのにと、それだけが残念だ。
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