来月の気になる本

竹書房文庫『べストSF2020(仮)』大森望
創元SF文庫『失われた世界【新訳版】』アーサー・コナン・ドイル
中公文庫『四捨五入殺人事件』井上ひさし
東京創元社『フレドリック・ブラウンSF短編全集〈3〉 最後の火星人』フレドリック・ブラウン
早川書房『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』シオドラ・ゴス
ハヤカワ文庫JA『日本SFの臨界点[恋愛篇]』伴名練 篇
ハヤカワ文庫JA『日本SFの臨界点[怪奇篇]』伴名練 篇
ハヤカワ文庫SF『タイムラインの殺人者』アナリー・ニューイッツ
ハヤカワ文庫SF『逆まわりの世界〔改訳版〕』フィリップ・K・ディック
竹書房文庫『断頭台/獅子』山村正夫
講談社文庫『七月に流れる花/八月は冷たい城』恩田陸
ちくま文庫『日常の淵 現代マンガ選集』ササキバラゴウ篇
来月はSFのアンソロジーが三冊出ますね。一冊はここのところSFで快進撃をしている竹書房からの『べストSF2020(仮)』。残りの二冊は以前から予告されていた伴名練による『日本SFの臨界点[恋愛篇]』『日本SFの臨界点[怪奇篇]』の二冊。テーマが恋愛と怪奇という経緯は気になるところでそのあたりも編者による解説があるとうれしいのですが、今の時点では収録作は発表されていません。さてどんなアンソロジーになるのでしょうか。
同じく竹書房文庫からは山村正夫の『断頭台/獅子』が出ますね。山村正夫は『湯殿山麓呪い村』しか読んでいなくって、わりと忘れ去られてしまった作家だと思うのですが、これをきっかけに復刊につながると嬉しいですね。
ハヤカワ文庫SFから出る『タイムラインの殺人者』は「1893年、シカゴ。求める未来のため、時間旅行者テスはタイムライン編集を試みる。だがその未来を消去しようとする敵が現われた!」という内容で積極的に時間改変をしようとする話のようです。
おなじくフィリップ・K・ディックの『逆まわりの世界』が改訳版として出ます。じつはこれ持っていながら積読のままだったのでこの機会にぜひとも読みたいものです。
講談社文庫から出る恩田陸の『七月に流れる花/八月は冷たい城』はミステリーランドの一冊、というか二冊として出ていたものを一冊として文庫化。
続いて漫画です。
ジャンプコミックス『ヒナちゃんチェンジ(3)』梶川岳
少年チャンピオン・コミックス『BEASTARS(19)』板垣巴留
ドラゴンコミックスエイジ『羊角のマジョロミ(1)』阿部洋一
ビームコミックス『カラオケ行こ!』和山やま
flowers コミックス『光の箱』衿沢世衣子
ゲッサン少年サンデーコミックス『国境のエミーリャ(2)』池田邦彦/津久田重吾
フラワーCアルファ『たーたん(4)』西炯子
KC KISS『アレンとドラン(4)』麻生みこと
ハルタコミックス『極東事変(2)』大上明久利
ヤングジャンプコミックス『九龍ジェネリックロマンス(2)』眉月じゅん
少年サンデーコミックス『双亡亭壊すべし(18)』藤田和日郎
アフタヌーンKC『宝石の国(11)』市川春子
イブニングKC『インハンド(4)』朱戸アオ
イブニングKC『空電の姫君(2)』冬目景
モーニングKC『AUTOMATON(5)』倉薗紀彦
モーニングKC『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(1)』吉本浩二
アクションコミックス『天泣のキルロガー(3・完)』井上菜摘/菅原敬太
ヤングアニマルコミックス『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―(9)』武田一義/平塚柾緒
ビッグ コミックス『バトルグラウンドワーカーズ(4)』竹良実
気になるのは阿部洋一の新作『羊角のマジョロミ(1)』、『夢中さ、きみに。』で一躍注目された和山やまの新作『カラオケ行こ!』、衿沢世衣子の『光の箱』あたりですね。
いえいえ一番の注目は吉本浩二の『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(1)』でしょう。月額2万千円のお小遣いで生活している作者の実録漫画で、Twitterでもちょっと話題になっていました。読めば切実すぎていろいろとつらくなりそうな気もしますが、しかし読まずにはいられない。
菅原敬太による原作の『天泣のキルロガー』は3巻で完結してしまいます。はたしてどんな結末をむかえるのでしょうか。

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