5巻まで続いたけれどもまだ八犬士は3人しか登場していない。
前巻で3人目の八犬士が登場したけれども、彼のいる場所は鹿児島。
原作とは随分と舞台が離れるけれども、そもそも最初から原作を大胆に改変しているので、このくらいは問題ない。
とはいえ、設定の改変と場所の改変では少々異なるわけで3人目の八犬士、犬田小文吾と最初の八犬士、犬塚信乃が出会うには距離が遠すぎる。
というわけで前巻から今巻にかけては殆ど犬塚信乃は登場せずに犬田小文吾の物語だけで、それゆえにじっくりと描いているけれども、人気がなくなると打ち切りになってしまう可能性もある昨今、大丈夫かと心配してしまいます。
それはさておいて、犬田小文吾の物語は犬塚信乃の物語と直接の関係はなく、玉梓も登場しません。
この巻で3人目の物語としては一段落してようやく犬塚信乃が犬田小文吾に接触しようとするところで終わってしまいます。
まだまだ物語の全貌もまったくみえないまま、これまでのエピソードからすると原作は置いてきぼりにしてごった混ぜな展開になりそうなんだけれども、最後まで描ききってほしいなあ。
『BABEL 5』石川 優吾

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