何者かに両親を殺され、自分自身も瀕死の重傷をおった主人公はその日から雨の日になると幽霊のようなものが見えるようになる。その幽霊は誰かの背中に張り付いていて、そして張り付く相手はその幽霊を殺した人間だった。つまり主人公は雨の日になると人を殺した人間がわかるようになるのだ。
そんな彼が数え切れないほどの幽霊を背負った少女と出会う。
その少女は人を殺したことのある人間しか食べることができないという少女だった。彼女は人肉、それも殺人犯の人肉しか受け付けることができないのである。
彼女にとって殺人犯を判別することができる主人公は自分の食生活を保証してくれる存在で、その一方で主人公は自分の両親を殺した人間を探し出して復讐したいという目的を持っており、両者の目的が一致した二人は行動をともにする。
と、よくもまあこんなとんでもない設定で物語を描こうと思ったものだと感心するのだが、なにしろこの漫画の原作は『隣町のカタストロフ』の菅原敬太である。
こんな無茶苦茶な設定であってもおそらくはあっと驚くような結末を見せてくれるんじゃないかという期待しかない。
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