ジャンルとしてはSFなんだけれども、物語としては、夫を亡くした妻が人工知能の息子とともに義母のいる地球に遺骨を持って旅をするという話。だと思う。多分。
多分というのは今のところ、そのような展開だからなのだが、地球までの道のりは45日という日程なので、すぐには到着しない。行く先々で知り合いに出会ったり、過去のエピソードが挿入されたりはたまた公安との揉め事があったりと一筋縄ではいかない。
そもそも主人公である妻からして凄腕の技術者であり、一方で亡くなった夫のほうも優秀な技術者だったようで、彼らが過去に何をしていたのか、それとも何もしていなかったのか、多分、なにかしていたのだろうけれども、今の時点ではまだはっきりとはしていない。
そもそも息子である人工知能もこの世界ではありふれた存在のようなんだけれども、妻の手による独自の改良がなされていないとはいえない。
そんなわけで、大枠の物語としてはわかったようなわからなかったようなで、モヤモヤした部分が残り続けていて、読み進めていっても全然そのモヤモヤが晴れることがないのでスッキリとはしないのだけれども、この先どうなるのだろうか。
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