『極東事変 1』大上明久利

終戦直後の日本を舞台としたガンアクション。
戦争中、731部隊は人体実験を繰り返して不死身の兵士の研究を行っていた。そして実戦投入には間に合わなかったもののその実験は成功し何人もの人間が不死身の肉体を得ていた。
生き残りの731部隊はその技術でもってテロ活動を企てようとする。
そのことを知ったGHQはこちらに味方する731部隊の残党を使ってテロ活動を企てる組織の殲滅を図る。
不死身といっても傷の治りが早いというだけで、短時間のうちに細切れにされてしまえば死亡するし脳を破壊されれば死亡する。
主人公はふとしたことからこの争いに巻き込まれた復員兵。GHQ側に協力する不死身の少女とかかかわったためにGHQ側として働くことになるのだが、彼自身も戦争中、死神と呼ばれた人物で飄々とした風貌でありながら彼自身にもなにかしらの曰くがある。
そんなわけでどことなく岩永亮太郎の『パンプキン・シザーズ』っぽさもあるけれども、今のところ単純明快なアクション漫画なので安心して楽しむことができる。
シリアスな部分とギャグの部分が適度にうまく混ざり合っていて、まだまだプロローグといったところなので続きが楽しみだ。

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