『AUTOMATON 4』倉薗紀彦

精神を転送して操る戦闘機械オートマトンのパイロットとなった主人公。オートマトンのデザインはアメコミのヒーローっぽく、悪との戦いに身を投じるという展開はアメコミそのものともいえるけれども、前巻から続いた、いわゆる修行編が終わる。もちろん修行編といっても単純な物語展開ではなくってそれまでの物語から地続きなんだけれども、修行によって主人公側がパワーアップしたかと思えば敵側もパワーアップしている。
主人公の側は生身の肉体のままで、運良くオートマトンの能力を最大限に引き出すことができたというだけに過ぎないのに対して敵の方は人体そのものを強化している。さらに敵側の目的や黒幕の正体は不明なままだ。
ということでこの巻では主人公たちにとっての頼みの綱であるオートマトンの活動がいちじるしく制限されて主人公たちは生身の体で対応せざるを得ないという状況におかれる。
いやあ、なかなかおもしろい展開で、しかもピンチになるのは主人公だけではないという点が無茶苦茶危機感をつのらせます。

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