『サマータイムレンダ 7』田中靖規

前巻で主人公の時間跳躍の仕組みが解明されて、もっともなぜそんな能力を持っているのかまではまだ説明されていないのだけれども、敵側の存在も明確になって、さあどうなる、という状態になった途端に主人公側がものすごくピンチになった。
ぎりぎりのところで主人公が時間を巻き戻して逃げ延びることができたわけなんだけれども、じゃあ今度は仕切り直しで主人公たちの反撃のターンだと思っていたらまだまだピンチだった。
主人公の持っている能力が、自分が死ぬことで過去に戻ることができる、しかし、戻るたびに戻ることのできる時間が短くなっていくという能力で、どういう仕組で過去に戻るのかが解明されたからといって能力がパワーアップされたわけではない。そんな状態で敵側の方は主人公の能力を利用することができる状態になってしまったので、事態は悪くなる一方なのだ。
しかも、主人公は能力を使うたびに戻ることのできる時間が短くなっていくので、敵側は自分たちが倒されなければ、いつかは主人公が時間跳躍できなくなるので、それまで待っていればいいという状態である。
なかば詰んでいる状態に近いのだが果たして主人公たちに勝機はあるのだろうか。

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