順調に物語が進んでいるけれども、前巻までで八犬士は二人しか登場していない。この巻で犬飼現八登場編が終わって犬田小文吾登場編が始まるけれども、一人に1巻と半分というペースで考えると全員が登場するのに12巻かかる計算になる。いや、人気が落ちたら打ち切りになるかもしれないという状況で大丈夫かと心配になるのだが、それはさておき、物語の方は大風呂敷を広げまくる。そもそも蝿の王が登場した時点でいったいこれを八犬伝という物語にどのように組み込むつもりなのかとワクワクさせられるのだが、新たに登場した犬田小文吾はなんと薩摩藩が舞台である。さらにはそこから琉球へと舞台が移り日本全体が舞台となる様相を示している。いや驚いた。なかなかド派手に暴れまわるようでこの先に展開が楽しみなんだけれどもそうなるとタイトルの『BABEL』が何を指し示しているのか気になるなあ。なんとなく想像はつくんだけれども。面白いので最後まで行き着いてほしいなあ。
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