妻が二度目の入院から退院して半年が過ぎた。
最初の入院のときには医療保護入院だったので、いろいろと大変で、こんなことはもう二度はできないだろうと思っていたし、だからこそ再発はさせたくなかったのだが、僕の力不足、いや、いろいろな僕自身の怠惰や甘えが原因もあって去年、妻は二度目の再発で入院させざるをえない状況になってしまった。今回は医療保護入院ではなかったこともあったし、事前にいろいろと準備をしておくこともできたので、二度目の入院は最初のときよりもすんなりとできた。これだったら三度目もなんとかなるという変な自信もでてきたりしたのだが、さすがに三度目の入院などさせたくはない。
幸いにして、妻は薬を飲んでくれている。二度目の入院で妻も少しは服薬の大切さを理解してくれたようでもある。もちろんそれだからといって安心してしまってもいけないのだが。
妄想はあいかわらず残ったままだし、幻聴らしきものもある。入院して良くなったのかといえば、入院しなくてもすむ程度に良くなったというだけだ。
そんな妻に対して僕は何ができるのだろうか。
ずっと考えているけれども答えはでてこない。
週末にいつものごとく近所の大型スーパーに一週間分の買い出しに行ったのだが、店内に入って商品棚に並べられている商品がなんだかくすんで見えた。
視力が悪くなったのかと思ったが、反対側の商品棚の商品は鮮やかだ。変だなとおもいつつよくよく見てみると商品棚の二列の電灯の内側の電灯が消えていた。
電気系統の故障なのかなと思う反面、他の場所の商品棚も似たような状態で、どうやら意図的に電灯を消しているようだ。
もちろん商品を買ううえではなんの問題もなく、おそらくは経費節約のための処置だとおもうのだが、景気なんて全然良くなっていないじゃないかと思ってしまう。
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