主治医との面談の日。
病院に行く前に区役所に行く。少し前に申請してあったマイナンバーカードが出来上がったという通知が来ていたので取りに行く。もっともマイナンバーカードを作っても使いみちなどほとんどなく、あっても仕方ないのだが、確定申告のときに本人確認ようのコピーをつけなくてはいけなくって、そのときにマイナンバーカードの場合だと少しだけ楽なので作っておくことにした。
のだが、早めについて駐車場で区役所が開く時間を待ち、時間になったので必要なものを持って中に入ろうとして、必要なものが足りていないことに気がついた。取りに戻ってもう一度来ようかと考えたのだが、かかる時間を考えると主治医との面談に間に合わないので今日は諦める。
そのまま病院へと向かうと着いたのは9時20分。
先に妻との面会をしようとしたのだが、あいにくと妻は主治医との面談中。ひょっとしたら妻と入れ替わりに主治医との面談に入るのかもしれないと待つこと25分。ようやく妻が面会室に来て、主治医との面談はまだ主治医が他の患者さんとの面談をしている最中ということで、それが終わるまで妻と会話をする。
どうやら薬の変薬はうまくいかないようでもとの薬に戻す方向で考えているらしい。
妻はしきりと外泊をしたいと言っているのだが、もとの薬に戻すとなると切り替えに一週間くらいはかかるのでそれ以降になるんじゃないかということになる。そんな話をしていると主治医との面談の連絡が来た。
主治医の話は妻から聞いたこととだいたい同じで、インヴェガを止めてジブレキサに戻すという選択肢があるということだった。とはいっても主治医から見て、今の妻の薬の副作用はそれほど致命的な症状には見えないらしい。めまいやふらつきなどは新しい薬に変わったことによる思い込みが増大させた可能性もあるということだ。とはいっても今のままでいいのかというとそういうわけでもなく、薬を服用してもらうことが一番大事なことでそれができるのであればもとの薬に戻すのも一つの手段だと言う。また、インヴェガの効果に関してもジブレキサとそれほど違いが見られないというのもあるらしい。つまり薬を変えても妻の様態に関しては劇的な違いはみられず、かといって治療の効果がみられなかったかというとそんなことはなく、入院時にくらべるとだいぶ良くなったと先生は言ってくれた。
結果としてやはり元の薬に戻すことにする。
外泊に関しては今日から薬を切り替えるのですぐには無理だけれども、今週末なら一泊の外泊をしても構わないということになった。
主治医との面談が終わって少しの間、妻と話す。妻は今日にでも外泊をしたがっていたのでがっかりしている。どういう理由でそんなにも外泊をしたいのかはよくわからない部分もある。もちろん早く退院したいというのはわかるのだが、しかし、これから薬をもとに戻すということはそれなりにリスクのあることで、万が一ということもある。かといってそれを妻に理解させようとするのも酷な相談で、万が一ということを話すとそれだけで妻にとっては不安感を増大させることになるので妻が納得できなくても土曜日までは外泊はできないと諭すしかない。
その一方で、万が一のことが起こった場合、妻はそれを黙ったままにしてしまうという可能性もある。副作用が出てしまい辛い状態でも妻にとっては外泊の優先順位が一番高いのである。
薬を戻すということで今、妻に起こっている副作用はなくなるだろうという安心がある反面、振り出しに戻っただけであるということ、妻が、自分の病気に対してどう理解してくれているのか、いろいろと不安と悩みは付きない。
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