統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。
楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。
菜時記 長月/辛丑
今週こそは梨を買おうと思ったのだが、残念なことに安売りはしていなかった。安売りしていなくても仕方がないので買おうとしたのだが、桃の存在に気がつく。桃も梨と同じ値段である。大きさもわりと大きく、色味も赤い。今年はまだ桃は食べていないので桃にしようと物色する、といっても桃の場合はうかつに触るわけにはいかないので見るしかないのだが、結局いくら見てもわからないので、これはと思うものをかごに入れる。結果としては当たりだった。
キャベツは1/2カットが売り切れていたので、次の店で買うことにする。もう少し待っていれば入荷するかもしれないが、1個の値段が213円だったので、1/2カットも値段もそれほど安くはないだろうと予測する。長ネギは先週と同じく213円。先週はちょっと失敗したので今回はこれを買うことにする。
レジで精算して次の店へと向かうのだが、その前にレシートを確認すると長ネギが159円となっている。レジの打ち間違いということではなく、値札のほうが間違っていたようだが、たまにこういうことがある。今回は安くすんだのでよかったけれども、値札よりも高い場合もある。
この店ではキャベツが1/2カットで84円と安い。長ネギはどうかと見てみると1本売りしかなくしかも値段は156円。読みが当たったというか先の店で買っておいてよかったと安心する。
とはいえどもトマトが4個で410円と高いので差し引きゼロといったところか。
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