統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
普通の夫婦であれば当たり前のようにできることでも僕達夫婦にはとてもむずかしくなってしまったことは数多い。しかし不思議とそのことで不幸だとは思うことは少ない。
ただ、当たり前のことでもできないということを理解してもらえない時があり、そういう時は少しだけ悲しくなる。
菜時記 葉月/癸酉
こうも暑いと食欲もなくなってしまう。ニュースでは毎日のように酷暑という報道がされていて、そのせいか去年よりも暑さも激しく感じられてしまう。実際はどうだったのかは去年の温度を調べればわかることだが、しかし、調べて去年より暑かった、あるいは去年も同じくらいだったということがわかったとしてもそれで涼しくなるわけでもない。
僕自身はどうとでもなるけれども妻のことが心配になる。
妻の好きなスイカが1/8カットで321円だったので買う。これで安売りとなっているので、去年よりも値上がりしたなと思う。去年だったら1/6カットだったはずだ。
長ネギは2本で158円と安い。地元野菜コーナーではとうもろこしが売られていたが4本セットだったので諦める。冬瓜が一個130円だったので買うことにする。今年はじめての冬瓜だ。
枝豆が一袋213円、キュウリは3本で150円。枝豆は妥当な値段だけれども、キュウリは少し高い。とはいっても食欲のないときにはキュウリは役に立つので買うことにする。
レジで精算して次の店へ。
次の店ではトマトが5個で321円。らっきょうのもろみ漬けという漬物があったので買ってみることにする。
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