来月の気になる本

竹書房『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード
文春文庫『錆びた滑車』若竹七海
文春文庫『片桐大三郎とXYZの悲劇』倉知淳
新潮文庫『その姿の消し方』堀江敏幸
東京創元社『トリフィド時代【新訳版】』ジョン・ウィンダム
東京創元社『世界推理短編傑作集1【新版】』江戸川乱歩
東京創元社『九人と死で十人だ』カーター・ディクスン
新潮文庫『アメリカ最後の実験』宮内悠介
双葉文庫『拳に聞け!』塩田武士
ちくま文庫『落ちる/黒い木の葉』多岐川恭
河出書房新社『消滅世界』村田沙耶香
ハーパーBOOKS『悪の猿』J.D. バーカー
講談社『ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館』高原英理編
早川書房『七人のイヴ 2』ニール・スティーヴンスン
幻戯書房『不思議なシマ氏』小沼丹
竹書房からルーシャス・シェパードの『竜のグリオールに絵を描いた男』が出ます。表題作の「竜のグリオールに絵を描いた男」は有名なので短編集『ジャガー・ハンター』を含めその他のアンソロジーにも収録されているのですが、今回は〈竜のグリオール〉シリーズを一冊にまとめたものでしょうか。それにしてもチャールズ・L・ハーネスの『パラドックス・メン』はどうなったのかな。
文春文庫からは若竹七海の葉村晶シリーズの新作『錆びた滑車』がでます。今度は長編なのでじっくり楽しめそうです。
東京創元社からはジョン・ウィンダムの『トリフィド時代』の新訳が。『トリフィド時代』を読んだのはかなり昔、中学生のころだったので、新訳で読みなおしてみるのもいいかもしれません。
一方で『世界推理短編傑作集1【新版】』のほうは新訳があったり解説も新しくなっていたりと単なる復刊ではなさそうです。
塩田武士の『拳に聞け!』はタイトルからも想像できるようにボクシングを扱ったもの。それにしても塩田武士はいろいろと多彩なジャンルの小説を書いてくれる人です。今回も過去の作品とつながりのある人物が登場するのでしょうか。
ちくま文庫からは今度は多岐川恭が出ますね。ミステリ好きならば読んでおかなければいけない作家ですが『おやじに捧げる葬送曲』しか読んだことがないので、この機会に読んでみることにしましょう。
ハーパーBOOKSは普段は読むことのないレーベルなんですが、J.D. バーカーの『悪の猿』はちょっとおもしろそうです。

見ざる、聞かざる、言わざる――4匹目の“猿”がもたらすのは、死。
殺す前に被害者の体の一部を家族に送りつける殺人鬼《四猿》。そんなあるとき、バスに轢かれて一人の男が死ぬのだが、その男がどうやら、あの《四猿》らしいと判明する。

面白そうな感じですよね。
続いて漫画です。
ジャンプコミックス『血界戦線 Back2Back(5)』内藤泰弘
ヒーローズコミックス『さすがの猿飛G(2)』細野不二彦
少年チャンピオン・コミックス『BEASTARS(9)』板垣巴留
アフタヌーンKC『ひさかたのおと(2)』石井明日香
バンチコミックス『プリニウス(7)』ヤマザキマリ/とり・みき
バンチコミックス『応天の門(9)』灰原薬
ビッグ コミックス『新九郎、奔る!(1)』ゆうきまさみ
太田出版『それはただの先輩のチンコ』阿部洋一
少年サンデーコミックス『双亡亭壊すべし(9)』藤田和日郎
リイドカフェコミックス『魔法はつづく』オガツカヅオ
ヤングジャンプコミックス『オリンピア・キュクロス(1)』ヤマザキマリ
シリウスKC『ベアゲルター(4)』沙村広明
アフタヌーンKC『天国大魔境(1)』石黒正数
アフタヌーンKC『波よ聞いてくれ(5)』沙村広明
モーニングKC『飼育少女(2)』仲川麻子
KCxITAN『LIMBO THE KING(4)』田中相
バーズコミックス『惑星クローゼット(2)』つばな
GUM COMICS Plus『シャボンと猫売り(2)』高津マコト
REXコミックス『バーナード嬢曰く。(4)』施川ユウキ
ビッグコミックス『夢印(1)』浦沢直樹
ビッグコミックス『そのたくさんが愛のなか。(4)』吉田聡
ビッグコミックス『おやすみシェヘラザード(1)』篠房六郎
漫画の方はほぼ100%買うものばかりなのですが、それにしても来月はちょっとたくさん出すぎます。漫画なので読む時間は少なくて済みますが……
比喩でも何でもなくタイトルどおりの内容の阿部洋一の『それはただの先輩のチンコ』はどういう世界を見せてくれるのか楽しみです。
ホラーは苦手、特に漫画の場合だと怖さが絵でもってダイレクトに描かれるので余計に苦手なんですがオガツカヅオの場合はグロテスクな怖さではなくじわりとくる怖さなので『魔法はつづく』も面白そうです。
怖さといえばつばなも意外と怖い漫画を描いていて『惑星クローゼット』もホラー系のSFです。
浦沢直樹の新作『夢印』が出ます。赤塚不二夫のキャラクター、イヤミが登場したことで話題になりました。連載は追いかけていないのでその後どういう展開になったのかわかりませんが、手塚治虫の次は赤塚不二夫ですか。

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