2巻が出たっきりしばらく続きがでなくって、かといって連載をこまめに追いかけているわけではないのであまりきにしなくなっていたら、いきなり3巻と4巻が同時に出て、そして完結した。
情報で構成されている蝶と呼ばれる謎の生命体の攻撃を受ける未来の地球。
宇宙のどこかから飛来してそして地表目指して降下してくる蝶は、地表に到達した時点で自らの情報をエネルギーに転換し自爆する。その際に発生するエネルギーは核ミサイルを遥かに凌駕するエネルギーであって、それは人類の滅亡を意味する。
情報でできているので物理的な攻撃はほとんど効果がなく、プログラムで情報の逆演算をすることでしか倒すことができない。
そしてそれを行うことができるのはヒューマノイド型AIのアダムだけである。
蝶は倒されるたびに学習していくので、新たな蝶が飛来するたびにアダム達迎撃チームは苦戦を強いられていく。
3巻に入ってとうとう蝶の目的が明らかになり、何故、蝶達が人類を滅ぼそうとしているのかが判明するのだが、それと同時に見え始めてくる壮大なビジョンが、ああ、SFだなあと感じさせる。単純に人類が目障りだから滅ぼしたいというわけではないのである。
4巻に入るとさらに予想外の展開を見せ始め、これでもかというくらいに大風呂敷を広げながらも最後はきれいにまとめてハッピーエンドというところがいいねえ。
しかし、まさか1巻の表紙の絵が伏線になっていたとは。
コメント