エヴァンゲリオンにおける使徒のようなものが宇宙のどこからか地球に降りようとしてくる。
地表に到達するとその時点で膨大なエネルギーを放出し、その結果人類は滅んでしまうことになるので、地表に到達する手前で迎撃破壊しなければならない。
見た目が蝶に似ていることから蝶と名付けられたその存在は情報の塊で、情報=エネルギーという概念が面白い。情報的な存在なので通常の兵器では破壊することもできず、唯一対抗しうるのはヒューマノイド型AIのアダムだけである。
ではどうやって破壊するのかといえば、アダムが内蔵している量子コンピュータによって蝶の持っている情報を逆演算して無効化するのである。
なかなかワクワクさせられる設定でる。
しかしながら、一体も地表に到達していないのになぜ、蝶が地表に到達した時点でエネルギーを放出するのかを知っているのかなど解き明かされないままの謎はまだまだ多い。
その一方で、これでもかというくらいに詰め込んでくるさまざまな設定がハッタリが効いていて面白いうえに、タイトルかが想像できるように鉄腕アトムを彷彿させる部分もあり、非常に密度の高い物語だ。
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