角川文庫『消えた消防車 刑事マルティン・ベック』マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
角川文庫『モリアーティ』アンソニー・ホロヴィッツ
中公文庫『遠い国からきた少年』樋口有介
講談社文庫『彼女がエスパーだったころ』宮内悠介
講談社文庫『恩讐の鎮魂曲』中山七里
東京創元社『黒後家蜘蛛の会1』アイザック・アシモフ
東京創元社『完全犯罪 加田伶太郎全集』福永武彦
東京創元社『現代詩人探偵』紅玉いづき
筑摩文庫『探偵術教えます』パーシヴァル・ワイルド
筑摩文庫『夜の終る時/熱い死角』結城昌治
ハヤカワ文庫JA『日本SF傑作選5 光瀬龍 スペースマン/東キャナル文書』光瀬龍
論創社『加納一朗探偵小説選』加納一朗
河出文庫『ボルヘス怪奇譚集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス
光文社文庫『女は帯も謎もとく』小泉喜美子
クリスティー文庫『アガサ・クリスティー完全攻略 決定版』霜月蒼
東京創元社『本格ミステリ漫画ゼミ』福井健太
角川文庫からはマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーの<マルティン・ベック>シリーズの新訳が順調にでます。本当に最後まで出るのか少し不安でもありますが、多分大丈夫でしょう。
中山七里の『恩讐の鎮魂曲』は<御子柴>シリーズの三作目。シリーズを追うごとにどんどんと悲惨な状況に陥っていく主人公ですが、しぶとさと、ふてぶてしさと、不思議な魅力のある主人公です。
筑摩文庫からはパーシヴァル・ワイルドの『探偵術教えます』が文庫化されます。晶文社ミステリとして出ていた時に読み逃していたのでこの機会に読んでみようかと思います。
同じく筑摩文庫からは結城昌治の『夜の終る時/熱い死角』が出ます。少し前に出た『あるフィルムの背景』の売れ行きが良かったのでしょうか。一時期、結城昌治の作品が復刊され続けていましたが、その時の復刊から漏れた作品でもまだまだ傑作は残っているので今回の復刊も楽しみです。
論創社からは名探偵ホック氏の作品を集めた『加納一朗探偵小説選』が出ます。今回は新作もボーナストラックとして収録されるので驚きです。
結城昌治と同様、復刊が続いている小泉喜美子も『女は帯も謎もとく』が光文社文庫からでますが、なんとこれが初の文庫化。
講談社から出ていた『アガサ・クリスティー完全攻略』が文庫化されますが、文庫化される先はクリスティー文庫というなかなかおもしろい形です。
続いて漫画。
今のところ漫画に関しては気になる本が少ないです。
少年チャンピオン・コミックス『AIの遺電子 RED QUEEN(1)』山田胡瓜
アクションコミックス『青少年アシベ(1)』笑平
ビームコミックス『砂ぼうず(20)』うすね正俊
ハルタコミックス『ダンジョン飯(6)』九井諒子
KADOKAWA『やわらかな鋭角(2)』 多田基生
少年サンデーコミックス『双亡亭壊すべし(8)』藤田和日郎
ビッグ コミックス『恋は雨上がりのように(10)』眉月じゅん
『AIの遺電子』は新シリーズの1巻が登場しますが、RED QUEENという副題が気になるところです。
森下裕美の『少年アシベ』のその後の世界を描いたのが笑平の『青少年アシベ』。高校生になったアシベたちの物語ですが、描いたのが森下裕美ではなく別の人というところが興味深いところです。
『ダンジョン飯』の6巻。当初の目的であるドラゴンを倒し、妹を助け出した後、それまでのダンジョンの中だけの世界からその外へと物語の枠が広がり始めたのですが、はたしてうまく広がっていくのかちょっと不安もあります。この世界をどのように広げていくのでしょうか。
多田基生の『やわらかな鋭角』はちょっと衝撃的な終わり方を見せた1巻からそのあと、どういう展開をしていくのか楽しみです。超自然現象を取り込みながらすすんでいくのかそれともそうではない方向へとむかうのでしょうか。
コメント
こんにちは
「消えた消防車」ですが、巻末の記述によると続巻は出ないようです
ちょっと残念です
とらとらったったさん、コメントありがとうございます。
そうですね、この記事を書いたときには5冊まで出たので大丈夫かなと思っていたのですが、やっぱり駄目でしたね。
北欧ミステリはまだ人気があると思うので他の出版社が残りを引き取ってくれると嬉しいのですが翻訳権の問題もあるので難しいでしょうね。