『魔女は甦る』中山七里

  • 著: 中山 七里
  • 販売元/出版社: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/8/1

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中山七里という作家は『さよならドビュッシー』というどちらかといえば切ないミステリ小説でデビューしたのに、『連続殺人鬼カエル男』のような正反対のタイプのミステリも書いている。黒中山七里と白中山七里というふうに分けることもできるのだが、その後の作品を見てみると、ちょっとばかり黒中山七里の方が多い気もする。個人的には『連続殺人鬼カエル男』のようなどこかマイケル・スレイドを彷彿させる話の方が好みなのでありがたい、というのもマイケル・スレイドの翻訳がすっかり止まってしまって、自分の中のマイケル・スレイド分が枯渇し始めているからでもあるが、今回も堪能させてもらった。
ただ、ちょっとばかり残念なのは、ミステリではありながらも、事件の真相とか真犯人とかそういう部分ではあまり驚きがなく、どちらかといえばサスペンスよりだったことで、これがマイケル・スレイドだったら、これでもかといわんばかりにどんでん返しを繰り返して、しかも反則ワザでもって、きただろうなあと思ってしまう。
しかし、それ以外の部分では文句の言いようもなく、特に登場人物に対する非道なまでの仕打ちはマイケル・スレイドを超えている。というかやりすぎだよあんた。といいたくなった。

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