「SFが読みたい!」は出た当初から書い続けているのだが、ここ数年はあまりSFを読んでいないせいかちょっとハードルが高いというかいや、本来の意味で敷居が高い感じがして読むのが少し辛い。
ベストSFが20位くらいまで掲載されているのに対して読んだ本の数というのがかなり少なく、昔は読んでいない本の方が少なかったのだが、今では読んでいない本の方が大半なので、こんな自分がSF好きと言っていてもいいのだろうかと思うのである。
しかしどうしてこんなにも読書量が減ってしまったのかというと自分の読書量におけるSFの比率が減ってしまったという部分が多いのと小説を読むスピードが遅くなってしまったせいだろう。
まあそれはさておき、未読の中で自分のアンテナに引っかかっていなかった面白そうな本というのは特になく、その点でいえばとりあえずは読む読まないはさておいて、面白そうな本は自分のアンテナには引っかかっているので、まあいつか読むことができればいいやと思うのである。
そんなわけだから一番の楽しみは各社のこれからの予定で、竹書房がチャールズ・L・ハーネスの『パラドックス・メン』を出すということは既に知っていたので、竹書房の予定に関してはそれほど驚くことはなかったけれども、幻想と怪奇系の小説を翻訳しているアトリエサードが、『無頼の月』を出すということには驚いた。しかも鏡明による翻訳である。
SFマガジンのバックナンバーを買い集めて読むしかないかなと思っていたので、予想外というか生きていてよかったと思う。
とはいっても、まだ出版されてもいないのでそれまで死ぬわけにはいかないのだが。
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