来月の気になる本

河出文庫『迷蝶の島』泡坂妻夫
河出文庫『長く暗い魂のティータイム』ダグラス・アダムス
潮文庫『あの世とこの世を季節はめぐる』沢村鐵
講談社文庫『涙香迷宮』竹本健治
ちくま学芸文庫『ホームズと推理小説の時代』中尾真理
創元推理文庫『動く標的〔新訳版〕』ロス・マクドナルド
創元SF文庫『スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選』D・H・ウィルソン&J・J・アダムズ編
創元SF文庫『ハロー、アメリカ』J・G・バラード
ハヤカワ文庫JA『絞首台の黙示録』神林長平
ハヤカワ文庫JA『プラネタリウムの外側』早瀬耕
ハヤカワ文庫SF『無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン』ラリイ・ニーヴン
Pヴァイン『FUNGI 菌類小説選集 第Ⅱコロニー』オリン・グレイ編
ダグラス・アダムス の『長く暗い魂のティータイム』は<ダーク・ジェントリー>シリーズの二作目。このシリーズはこれでおしまいなんだけれども、まさか二作とも翻訳されるとは思いませんでした。
『十方暮の町』の続編となるのは、沢村鐵 の『あの世とこの世を季節はめぐる』です。『十方暮の町』は未読なのでこちらも文庫化してくれるとうれしいのですが。
暗号ミステリの最高峰とも言われる竹本健治の『涙香迷宮』が文庫化されます。単行本が出たのは2016年なので意外と早く文庫化です。
中尾真理の『ホームズと推理小説の時代』はミステリの歴史をその黎明期から黄金期までを詳らかにするという内容。来月の本の中では一番気になる本です。
創元推理文庫からはロス・マクドナルドの『動く標的』が新訳で登場します。
『スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選』はタイトルにあるようにゲームを扱ったSFのアンソロジーです。海外のアンソロジーですが、日本人作家の作品も収録されています。
驚いたのは『無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン』ですね。たしかに、ニーヴンの本は新刊では手に入らない状況なのでここらへんで一冊くらい出ておいてもいいのですが、密かに人気があるのでしょうか。
Pヴァインから出る『FUNGI 菌類小説選集 第Ⅱコロニー』はタイトルにもあるように菌類を扱った小説のアンソロジーの後編。第Iコロニー』が出た時に後編も出てほしいと思っていたのですが出てくれました。
続いて漫画です。
ヒーローズコミックス『さすがの猿飛G(1)』細野不二彦
KCxITAN『フラウ・ファウスト(5)』ヤマザキコレ
ビームコミックス『銃座のウルナ(5)』伊図透
トーチコミックス『平太郎に怖いものはない(前編)』スケラッコ
芳文社コミックス『しょうゆさしの食いしん本』スケラッコ
MFコミックスフラッパー『ちおちゃんの通学路(8)』川崎直孝
バーズコミックス『空電ノイズの姫君(2)』冬目景
ブレイドコミックス『魔法使いの嫁(9)』ヤマザキコレ
乱コミックス『いちげき(3)』松本次郎
ビームコミックス『少年怪盗ル・ブレッド 1』金村連・麻宮騎亜
まさか細野不二彦が『さすがの猿飛』の続編を描くとは思っても見ませんでした。
ヤマザキコレは『フラウ・ファウスト』と『魔法使いの嫁』の新刊が同時に出ます。『フラウ・ファウスト』の方はこれで完結です。
スケラッコの単行本が二冊出ます。
伊図透の『銃座のウルナ』は五巻。前巻の衝撃的な終盤から、ようやくその続きを読むことができます。
『平太郎に怖いものはない(前編)』はトーチwebで連載しているものをまとめたものなのですが、これがちょっと残念というかなんというか。
というのもwebで連載しているということで紙のページでは表現することのできない表現方法が用いられているのです。ようするに所々で絵が動いているのですよ。
残念ながらweb連載のものは最初の数話と最新の話しか読むことができない状態なので、今となっては公開されていない話ではどういう動きの漫画だったのか知るよしもありません。電子書籍ならば動く絵も可能かと思うので電子書籍版が出るのであれば試みてもらいたいものです。
『少年怪盗ル・ブレッド 1』は麻宮騎亜の『快傑蒸気探偵団』のスピンオフ。かつてスチームパンクが流行った時に描かれた『快傑蒸気探偵団』が麻宮騎亜は原作となり金村連の絵によって復活します。

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