妻の様態があまり良くない。
統合失調症になり、そして医療保護入院していらい、妻は僕に対してある種の警戒心を持っている。
僕と同じような境遇の人がこのブログを読むかもしれないということを考えるとこういうことはあまり書きたくはないのだが、僕の妻の場合、医療保護入院という形をとったことは失敗だった部分がある。
というのも医療保護入院は本人の意志に反して強制的に入院させることで、そして最終的な判断を行うのは保護者であり、妻の場合の保護者は僕である。
つまり、妻にとっては自分を入院させた張本人は医者ではなく他でもない僕自身で、妻にしてみれば裏切られた、あるいは、もし何かあった時に助けてはもらえないどころか自分を苦しめる選択をする人間であるという存在になってしまった。
とはいえ、あの当時、その他に選択肢があったのかといえばほとんどなく、多分、僕が出来る精一杯のことがあれだったわけで、いまの現状はそのまま受け入れるしかない。
あまり書きたくないというのはこの医療保護入院が結果として最良の形には結びつかなかったということで、妻からの信頼を失ってまでもするべきことだったのかと思われてしまう可能性があるということだ。
しかし、信頼を失うということと、治療せずにそのままにしておくという選択のどちらか一方を選ばなければいけないとなると、後者を選ぶというのが僕の決断だった。
この先、ずっと、妻の信頼を得ることはできないのだと思うと悲しくなるのだが、それを受け入れて生きていかなければいけない。
信頼されないということは僕が何を言っても妻の心には届かないということで、届かない言葉と苦しむ妻を前にして途方にくれる。
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