『僕だけがいない街 2』三部けい

  • 著: 三部 けい
  • 販売元/出版社: 角川書店
  • 発売日: 2013/6/1

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半年ほどで二巻がでた。
こういう続きが気になる作品は、テンポよく出てくれると読む方にとってありがたい。
さて、前巻のラストで、主人公は時間のループで18年前にとばされてしまったわけだが、時間ループの直接の原因は母親の死であっても、それが何故18年前に時間が巻き戻ることとなるのかというのが謎だ。もちろん、母親の死は、18年前の殺人事件に原因があるのはわかるのだが、単純に母親の死だけが問題となるのであれば、今までどおり数十分程度の巻き戻しで構わないはすだ。もっともそれではせっかくの過去の因縁話が無駄に終わってしまうので、それと結びつける必要があるわけだが、はたして、それらが納得できるレベルで描かれるのかどうなのかは次巻以降に持ち越しとなる。
しかし、主人公が18年前の事件を阻止することができたとしても、もう一度小学生から人生をやりなおさなければならない。さらには主人公が本当に解決できたのかどうなのかは18年経過しなければわからないのだ。で、もし、失敗していたら再び、18年前に戻ってしまう。
考えただけでもぞっとする設定だ。

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