続いて、『リビジョン』も読んだ。
どうやら四部作になるということなんだけれども前作の『リライト』はそれだけで完結しているので、いったいどんな形で四部作になるのだろうかと思ったのだが、なんだか無茶苦茶な展開だった。
いちおう、『リライト』とのつながりはあるものの、直接の続編というわけではなく、あくまで『リライト』と同時進行した異なる物語という設定。ただし、『リライト』があのような展開をしたおかげで、『リライト』で語られる世界以外の部分でもとんでもない影響が起こったという展開は、凄まじいものがある。というかもはや何でもありだな。
今回も未来を変えようとすることでのタイムパラドックスが発生するのだが、そこに緻密さはない。むしろ、未来を変えようとして、どんどんと最悪の結果になっていくという様を楽しむ話であるともいえるけれども、終盤の展開はやっぱり無茶苦茶すぎる気もする。前作以上に好き嫌いが分かれそうなんだが、ひょっとしたら、この無茶苦茶さは四部作の二作目という位置づけだからなのかもしれない。ということで、この本単体では評価してしまうのは早急すぎるかもしれないので、続く二作が出るのを待つこととしよう。
コメント