1巻冒頭での殺害事件に関しては何も進展のないまま話は進む。
主人公レゴシが自分の本能に身を任せて思わず襲い掛かってしまったウサギのハルとの再会である。相手は深夜に襲い掛かった何者かが自分であることを知らない。知っているのはレゴシだけである。
一人花を育てるハルに対して、恐る恐る接するレゴシ。しかし、予想を大きく覆すのはハルの側で、ハルは誰とでも寝る、いわゆるビッチであったのだ。
演劇部のために花をもらいに来たレゴシに対して、ハルはいつも通り寝ようとする。彼女を訪ねる者はだれでもそれが目当てであることを理解しているからだ。しかし、レゴシはそれに驚き、恐れ、逃げるように去っていく。
その一方で演劇部は学園祭の公演に向けて日夜練習に励んでいる。
部長でありスター俳優のルイはシカという草食動物でありながら圧倒的なカリスマ性を備えている。しかし、肉体は草食動物で、それゆえに過酷な練習という肉体酷使に体がついてこれず1日目の公演で倒れてしまう。
公演は二日間行われる。
二日目の代役としてトラのビルが主役となるのだが、ビルの役の代役を立てなければならない。そこで選ばれたのがレゴシだ。
演劇部部員とはいえレゴシは演劇要員ではなく裏方である。
セリフはほとんどないとはいえ役者経験のないレゴシに代役は務まるのかという問題の中、ビルが裏ルートで手に入れたウサギの血を飲もうとする。自身の緊張と不安を解消するためのドーピングである。
ここで1巻から垣間見せていた草食動物と肉食動物との共存社会というものが、実は表面的なものであり、肉食動物たちは己の本能を完全に制御しているわけではなく、捕食という行為から逃れることができない社会であるということが示唆される。
BEASTARS 2巻


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