声を聴く

プログラム言語というものがある。
言語と呼ばれるものだが、この言語が対象とするのはコンピュータで、人間に対しての言語ではない。
言語にはC言語やらJAVA言語やらいろいろと沢山の種類がある。それぞれの言語は大きく分けると高級言語と呼ばれるグループに属するものと低級言語と呼ばれるグループに属するものとにわけることができる。ただし、ここでいう低級、高級というのは価値の有り無しというようなものではなく、コンピュータがもっとも理解しやすい機械語に近いものが低級、逆に人間に理解しやすいものが高級という区分けにすぎない。したがって高級言語で書かれたプログラムはそのままでは動かすことはできず、コンパイルという作業を経て機械語に変換しなければいけない。
そんなプログラム言語なのだが、人によって書き方に個性が現れる。
プログラムというのはコンピュータに対しての命令をつらつらと書き記したものなのだが、それを読み解いていくと、そのプログラムを書いた人の個性が見えてくる。
僕は他人の書いたプログラムを見ることが好きで、暇さえあれば他人のコードを読む。
そして、コードの隙間あるいは行間からにじみ出てくるその人の個性を感じ取り、一方的ではあるけれどもその人の言葉を受け取る。
コードを通してその人と会話をしている。
そして今日も、コードを通して見知らぬ誰かの声を聴く。

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