『きみの呼ぶ声』飯田雪子

  • 著: 飯田 雪子
  • 販売元/出版社: ポプラ社
  • 発売日: 2012/5/8

Amazon

やはり、くまおり純の表紙絵の本は僕の琴線に触れる物語で、もはや、くまおり純の表紙であればハズレがないのかもしれない。そんな気がしてきた。
主人公は高校生の僕、彼はなぜか幽霊をみることができ、そしてその幽霊と会話をすることができる。彼が通う高校に地縛霊として居座る女子中学生がいて、時折彼女と親しく会話をする日々。そんな日々の中、一人の女の子が転向してきたことから少しずつ彼らの関係に変化が訪れ始める。
というのも、転校生もまた、幽霊をみることができ、そして彼女はある目的を持ってこの学校に転向してきたからだ。
幽霊の少女は思い焦がれていた先輩が通う高校だったからこの高校に呪縛霊として居座り続けている。彼女は交通事故で亡くなったのだが、その時の影響で、少し記憶を失っている。主人公はそんな彼女をわりと好ましく思っていてそしてなんだかんだいって彼女との会話を楽しんでいる。
そして主人公も悲しい過去があり、さらには転校生も悲しい過去を背負っている。
転校生の彼女は主人公にこう言う。
亡くなった人が、成仏せずに、永遠にこの世に縛り付けられていたら、遺族は悲しいを思わないだろうか。
そして、物語は主人公が幽霊の彼女を救う方向へと向かう。
なので、今の主人公と幽霊の彼女との関係を思うと、現状のままでいたいという気持ちと、それが良くないことであるという気持ちとの板挟みの結果、主人公がどのような決断をするのかという話になるのかな、と思ったら違った。
もう少し、ミステリ方面の人に読まれてもいい話なんじゃないかと思うのだが、同時に、余計な先入観など持たずに読んだほうがいい話でもある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました