統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
今の状況から劇的に改善されるということなど望むべくもない。妄想は根強く残ったままであり、おそらくは消えることなどなく、歳をとればその妄想は強化されていくことだろう。
妄想を信じることは妻にとっては、自分と世界とをつなぎとめる唯一の手段でもあるのかもしれない。
だから僕は妻の妄想を受け入れるということをするしかないのだろう。
菜時記 卯月/甲申
北海道ではジャガイモ不足でポテトチップスが作れなくなっているというニュースを耳にしたのだが、店に入ると、ジャガイモの大入り袋が売られていた。玉ねぎも同様だ。どちらも買う必要があるのだが、両方とも大入り袋を買ってしまうと荷物になるし、そこまでたくさんの量も必要はない。
普通の量のものを見てから決めようと先に進む。
長ネギは相変わらずの値段だったので次に店で買うことにし、キャベツは1/2カットで108円。少し高いのだがこのまま買うことにする。
アボカドは138円。3年くらい前はもっと安く買うことができたのだが、少しずつ物価の値上がりを感じる。
地元野菜コーナーではニンジンが4本で173円、いつもは3本で198円の物を買っているので、すかさずかごに入れる。ブロッコリーは150円、ほうれん草が136円と手ごろな値段だ。そら豆も売っていたが今回は見送ることにする。
レジで精算し、次の店へ向かう。
店頭でトマト4個198円のものが残り4パック。どれも今一つだったが、ここで買っておかないと後がないので、一番よさそうなものを選んでかごに入れる。
長ネギは2本で150円。ここしばらくはこの店で買ったほうが良いようだ。
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