統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もしくは子供が統合失調症である人よりも少ない。
統計的にみて、大人になってから発症するよりは未成年の時に発症する場合のほうが多いということもあるが、発症をきっかけに離婚してしまう場合もあるからだ。離婚率でいえば、普通の夫婦の離婚率よりも高い。
菜時記 睦月/丙午
朝から雪が降っている。
地面にはそれほど積もってはいないので、路面が凍結していたり、雪で滑ったりという心配はする必要もなさそうだが、買い出しとなると、天候不順を見込んでの人が多そうなので少し早めに準備していつもの買い物へと出かける。
キャベツは1/2カットで95円。長ネギは2本で213円と少し高く、次の店で買うことも考えたが、カゴに入れてしまう。
ほうれん草は138円で安くなってきている。ピーマンのお得袋があったが、ここは通常の138円の方を買うことにする。水菜が120円だったので、ここしばらく買っていないことに気づき、かごに入れる。
地元野菜コーナーではトマトが4個で250円と先週と同じく安いのでかごに入れる。
魚介類のコーナーでは先週買うのを諦めたぶりを買う。ぶりは照り焼きにして食べるのが好きなのだが、妻はぶり大根にするのが好きなので、調理方法はぶり大根のほうになるだろう。大根をそのまま煮ると時間がかかるので、おろしてぶりのみぞれ煮にする予定だ。
レジで精算して出口へと向かうと外は吹雪いていた。ラジオでは10時ごろから雪は止むだろうと言っていたのだが、そんなことはなく、視界の悪くなった中、次の店へと向かう。
次に店は予想通りの混雑で、できるだけ店に近い場所に車を止め、テキパキと買い物を済ませて家へと帰宅する。
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