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- 『サルタン防衛隊』大友克洋・高千穂遙(作)、高寺彰彦(絵)
2015年、大友克洋は第42回アングレーム国際漫画フェスティバルで日本人として初めて最優秀賞を受賞した。そのときの公式サイトで背景画像として使われていた大友克洋の作品の絵のなかにフランス語版の『サルタン防衛隊』の表紙絵を見つけたとき、おもわずにんまりとしてしまった。『サルタン防衛隊』は大友克洋は原作として関わっただけで、作画のほうは高寺彰彦だったからで、高寺彰彦のファンとしてうれしかったのだ。もちろんこの背景画像の中には同じく原作として関わった『沙流羅』の含まれていたので『サルタン防衛隊』だけが特別扱いだったというわけではない。
訪日中の中東の首長(サルタン)を時期首長の座を狙っている副首長が暗殺を企て、日本にやってくる。その情報を入手した日本側は、副首長が親日派であることと今後の外交的優位を得るために、訪日中の首長の警護に選んだ人物は警視庁のエリートではなく、暗殺を阻止できそうもない問題児ばかりだった。エリートで構成された暗殺部隊と落ちこぼれ問題児たちの戦いという構図は定番ながら燃えるものがある。僕はこの手の物語が大好きだ。はたして警察の落ちこぼれたちはサルタンを守り切ることができるのだろうか。
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