統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
大きな幸せは望めないし、見つけることも半ばあきらめている。その変わりに小さな幸せはわりと見つけることが得意になった気もする。吹けば飛ぶような小さな幸せだが、妻が一瞬でも笑顔をみせてくれたのなら、それだけで幸せな気分になることが出来る。
菜時記 師走/辛未
今週は妻が風邪をひいてしまったので、それに応じたメニュー構成にしなければいけない。
野菜を含めて先週の残りがかなりあるので、いつもとは買うものが異なってくる。
バナナが103円だったので、かごに入れる。
果物はその他にりんごが欲しいところだが、りんごに関しては事前にチラシをチェックしておいたので、次の店で買う。
長ネギが2本で161円。太さも太く悪くはないものだったので買うことにする。
ほうれん草は207円、少し高いが、小松菜よりはほうれん草のほうが欲しかったので、かごに入れる。トマトは相変わらずの値段だったので次の店で買う。
4個で321円の茶碗蒸しがあったので、1個67円の茶碗蒸しを4個買うかどうか少し悩む。値段から考えると後者のほうがお得だが、ここはいつもとは違うものを買ってもいいだろうと思い、前者をかごに入れる。
白菜やキャベツは先週の残りがあるので、素通りする。従って値段も確認はしない。
その他、万が一自分も風邪を引いてしまった場合のことを考えて非常食になるものをいろいろと買い込み、レジで精算。買い込んだ割にはそれほど高くもなく、かといって安く済んだわけでもない。
続いて次の店では、321円のトマトを買う。りんごはちらしのとおり1個105円だったが、傷物ありとのことで、じっくり調べて傷の無いものを選んでかごに入れる。もちろんすぐに食べるのであれば傷があってもかまわないのだが、すぐには食べないので、傷は無い方がいい。
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