菜時記 霜月/己丑

私の人生は6年前から変わってしまった。と妻はいう。
それは僕が妻を医療保護入院させた日のことをいっている。
しかし、あれから7年経った。妻が6年前といっているのは単なる勘違いでしかないのだが、僕には訂正してあげる勇気はない。それに僕が訂正しようがしまいが妻にはやがて10年前といわなければいけない日がやってくる。
菜時記 霜月/己丑
店の入口ではじゃがいもと玉葱の大入り袋が売られている。
先週は買わなかったので、今回はじゃがいもだけ大入り袋を買うことにする。
キャベツは相変わらず高く、1/2カットで170円。レタスはもはや買う気も起こらないので、無視する。キャベツに関しては先週のことがあるのでJAの店で買うことにする。
大根も高いのだが、地元野菜のコーナーで120円と手頃なものがあるのでこちらを買う。
長ネギは2本で170円。まあこれは妥当な値段だ。
人参は先週と同じく小さく、値段はそのまま据え置きなので、割高だがこれも仕方がない。
野菜の高騰も11月になれば落ち着いてくるというようなニュースをテレビでは言っている。
レジで精算すると思いのほか安く買うことができたので気分良く、JAの店へと向かう。
先週と同じくキャベツが安いといいなと思いながら値段を見ると、小ぶりのキャベツが120円で売られていた。2/3カットぐらいの量であるので、お得だ。
続いて次の店へと向かう。ラ・フランスが105円で売られていたので1個買ってみることにする。少し前にテレビで、ラ・フランスはフランスで見つかったのにフランスでは気候が合わず絶滅状態であるというのを放送していたのを思い出す。
そう思うと、なんとなく感慨深い感じがするのだが、あくまでなんとなくだ。

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