善意

善意と悪意とどちらが良いかといえば善意なのだが、善意が必ずしも良いことに繋がるわけではない。
むしろ、善意から出た行為だからこそ、多少間違っていたとしてもその間違ったことが見逃されて、全体が間違った方向へと進んでいってしまうこともたまにある。
今の医療に問題提起する人がいる。
問題があるのであればそれは改善していかなければいけないことなので、それは歓迎されるべき事柄である。
が、時として、その問題提起の仕方が、今の医療を否定する形でしか行われない、そういう形でしか問題提起しない人たちがいるというのは歓迎することができない。
製薬会社の陰謀だとか、医者の金儲けだとかそういった方向へと話が進んでいってしまうと、なにも建設的な方向へと向かってはいかない。
そもそも、全ての製薬会社が陰謀を企んでいるのか、全ての医者は金儲けしか考えていないのかといえばそんなことはないだろうし、あってもごく一部で、問題視するのであればそのごく一部に対して具体的に問題提起してくれればいいのだが、殆どの場合はそういったことはしてくれなくってすべてを悪にしてしまう。
子宮頸がんワクチンを問題視する人も多い。僕は男なので悪いけれども、子宮頸がんワクチンの問題に関してはあまり考えたことはない。ただ、先日、子宮頸がんワクチンなど受ける必要などないという人がいて、その人が男性だったということはさておいて、その次の発言には目を疑ってしまった。
子宮頸がんが簡単に治るのであればワクチンなど必要ないというのであった。
この人は病気になったことがないのであろうか。かんたんに治る病気であれば病気になっても構わないと思う気持ちは僕にはよくわからない。
簡単に治る病気であれば予防する必要などないという考えの人であるということはよくわかったが、この人と意見が合うことはこの先、永久にないこともよくわかった。

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