統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。
楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。
菜時記 長月/丙戌
西瓜が1/6カットで321円と安い。糖度が10と標準の糖度なのが少し難点だが、思い切って買ってしまう。
長ネギが2本で128円と安いが、レタスは158円、キャベツは1/2カットで78円とキャベツは少し値上がりな上に少し小さい。レタスは158円ならばサニーレタスでも構わないかと確認をしに行くが、こちらも値段は158円でありながら少し程度が悪い。どちらも税込み金額で158円でありながら、レタスの方は税抜き金額の表記を見ると1円の差がある。税抜き金額だけ見るとレタスの方が1円安いのだが、税抜き金額にするとどちらも同じ値段なのだ。
だったらどちらも同じ値段にすればいいのにと思うのだが、そういうわけにもいかないのだろう。
地元野菜のコーナーに行くと、小ぶりのナスが5本入って110円。小ぶりのほうが使い勝手が良いのでこれをかごに入れる。その隣には苦瓜が60円で売られている。これもかごに入れる。
トマトと胡瓜に関してはあまり良い物がなかったので次の店で買うことにし、そのまま足を進めると、栗ごはんの素が258円で売られていたのでこれもかごに入れる。
レジで精算すると思っていたほど金額はいかなかったので、次の店ではもう少し買うものを増やしてもいいかと思いながら、次に店へ。
トマトは小ぶりながらも6個入の物があったのでかごに入れ、胡瓜もそれほど安くはないが高くもないものがあったので買うことにする。気分よく買い物ができたのでそのままJAの店へと足を伸ばす。
この店でも胡瓜はそれほど安くはなかったので更に気分よく、梨が4個で400円のものがあったのでこれを買うことにする。
コメント