来月の気になる本 2013/08

幻冬舎文庫『魔女は甦る』中山七里
実業之日本社文庫『こなもん屋うま子』田中啓文
光文社文庫『女泣川ものがたり(全)』都筑道夫
双葉文庫『職場、好きですか?』眉村卓
講談社文庫『囲碁小町 嫁入り七番勝負』犬飼六岐
ハヤカワ文庫JA『日本SF短篇50(4)』日本SF作家クラブ
創元推理文庫『追憶の殺意』中町信
集英社文庫『鍋奉行犯科帳(2)』田中啓文
集英社文庫『未定』白河三兎
創元推理文庫『少年検閲官』北山猛邦
ハヤカワ文庫JA『高天原探題』三島浩司
ハヤカワ文庫SF『ブックマンの帰還』ラヴィ・ティドハー
ハヤカワ文庫NV『甦ったスパイ』チャールズ・カミング
早川書房『夢幻諸島から』クリストファー・プリースト
ファミ通文庫『魔王殺しと偽りの勇者』田代裕彦
扶桑社ミステリー『予期せぬ結末 2巻トロイメライ』チャールズ・ボーモント
河出書房新社『ワールズ・エンド・ガーデン』いとうせいこう
平凡社『市に虎声あらん』フィリップ・K・ディック
東京創元社『皆勤の徒』酉島伝法
講談社『佐藤友哉式ナイン・ストーリーズ』佐藤友哉
来月は田中啓文の本が二冊。
うち一冊はタイトルからして、『UMAハンター馬子』の主人公と同じ名前の人物が主人公のようだけれども、どうやら、キャラクターの造形は同一でも別の話のようだ。
もう一冊は『鍋奉行犯科帳』の続編。まさか続編が出るとは思わなかったけれども、これはちょっと嬉しい一冊。
嬉しいといえば、都筑道夫の『女泣川ものがたり』二冊が合本となって、光文社文庫から出る。ひょっとしたら、こんなペースで都筑道夫の作品は全部復刊されるんじゃないのかという淡い期待もしていいのかも。
復刊といえば、双葉文庫から地道に眉村卓の作品が復刊されている。今度は『職場、好きですか?』だ。
創元推理文庫からは中町信の作品も復刊。武蔵自動車教習所で起こる殺人とのことなので、『自動車教習所殺人事件』を改題したものっぽいかんじだ。
集英社文庫先月では、新刊がでたばかりの白河三兎の新刊。第未定なので、どんな内容なのか、さらには来月本当にでるのかはまだわからないけれども、こちらも楽しみ。
『ケンブリッジ・シックス』がけっこう面白かった、チャールズ・カミングの新作がハヤカワ文庫NVから出る。タイトルからして今度もスパイもの。
河出書房新社からは、『想像ラジオ』が第149回直木賞の候補作となった、いとうせいこうの『ワールズ・エンド・ガーデン』が復刊。未読だったので、これは嬉しい。
かなり以前から、サリンジャーに傾倒していた佐藤友哉の新刊はそのものずばり『佐藤友哉式ナイン・ストーリーズ』。2005年には八編まで書かれていたのに、最後の一遍がなかなか書かれず、去年の年末に最後の一遍が書かれて、ようやく一冊にまとまったようだ。

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