妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。
しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。
だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を週末に一人で買いに行くようになった。
菜時記 水無月/壬戌
入り口に入ると、目の前にトマトの安売りが並べられていた。5個から6個入ったトマトが198円。これは買うしかない値段である。
続いてバナナが安く、グラム単価だが、5本で158円。
胡瓜は4本で188円。すぐ隣のバラ売りは1本48円だったので、ほんの少しだけ安い。とはいっても1本48円ではまだ高いのだが、この時期ならばこのくらいだろう。
レタスは158円と少し高くなっていたが、今週は買う必要がなかったので素通りする。
キャベツは1/2カットで88円といつもどおりの値段。そら豆が量は少ないけれども171円と悪くはない値段だったので、かごに入れる。
麺類のコーナーでは、一袋178円の麺が二袋買うと一袋150円計算で300円になる、お買い得商品があったので、この店で買ってしまうことにする。
出かける前にチェックしたチラシで、今日はかつおのたたきを買うつもりだったので、魚介類のコーナーへと進む。しかし、目にしたかつおのたたきは程度は良いのはわかるが量が少ない。その隣りには、かつおのたたきの柵売りがあり、こちらのほうがどう見てもお得である。味を取るか、それとも量を取るかで悩み、今回は量を取ることにした。
続いて次の店では、豚肉がタイムセール中だったのでいつもより量は多いけれども、これを買う。鶏肉は今回は少し趣向を変えてミンチの方を買うことにする。
ここまでは順調に進んでいたのだが、麺類を覗くと一袋138円というものがあった。失敗したと後悔したのだがしかし、これは税抜きである。税込み金額を計算すると、149円。2円の差ならば悔やむまでもない。
さて残るは最後の関門であるレジの精算だ。
どのレジも並んでいる人は少ない。
店員が二人体制のレジを確認し、さらに並んでいる人のかごの中身をチェックする。一番少ない中身のかごを持った人の後ろに並ぶ。
今回は狙い通りにうまくいった。
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