ビッグデータという言葉が使われるようになって久しい。
けれども、ビッグデータというのはつまるところ個人のデータの集合体であって、もちろん例外もあるけれども、そこから何を汲み取るのかということになると、個人情報という部分も関連することがあってなかなか難しい。もちろんここでいう難しいというのは個人の情報がどこまで関与するのか、あるいは個人の、他人にはあまり知られたくない事柄がどこまで明かされてしまうのか、といった部分に関する不安をいかにして解消させるかということだ。
不安や恐怖といったものは理屈ではないので、いくら理屈で持って、それが大丈夫であるということを説明したとしても納得してもらうことが出来るかといえばそんなことはない。
例えば僕は、幽霊は存在しないと考えている。もちろんいると考えている人もいるだろうし、そういう人に対して反証するということは今回の目的ではないので省く。
ただ僕は、幽霊が存在するとしたらどういう形であれば存在することができるのだろうかと考える。目に見える形である以上、何らかの物質として存在しなければならないし、その状態を維持するためには何らかのエネルギーが必要となるだろうと考える。生き物が生きていくためには食べ物を食べなくてはいけないのと同じように幽霊も存在する以上なんらかのエネルギーがなければ存在することができないのではないかと思うわけだ。そういった思考の結果、今のところ僕はこの世界で幽霊が存在することができる条件は満たすことができないという結論にいたっている。だから幽霊は存在しないと考えているのだ。
しかし、しかしである。だからといって深夜トイレに立った時、後ろに何かいるかもしれないと思った瞬間に背筋が寒くなるし、風呂場で目を閉じて頭を洗っている時など怖い想像をうっかりしてしまったりすると、いつもの倍以上の速度で頭を洗い、目を開けたいという衝動にかられる。
幽霊などいないと理屈ではそうとらえたとしても、怖いという感覚は払拭しきれない。
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