海街diary 7巻

前巻がもどかしい場面で終わってしまったのでその後の展開がどうなるのか気になっていたけれども、そうか、そういう結論になったのかという感じだった。
四姉妹の一人でもかけてしまうとこの物語としてはだいぶ寂しくなってしまうので、もちろんそういう状況でも支障はないし、四姉妹が別々に暮らすという状況下での物語もそれもまた面白い物語になるのかもしれない。
とはいえども、それはまだしばらくは先の事になるわけなのだし、それ以上にこの巻では大きく物語が動き出して、ますますもって目が離せないという状態だ。
一巻で退場した藤井朋章が思わぬ形で再登場したのも驚きだが、作中ではまだ19歳という年齢であるということもびっくりした。しかしそれ以上の驚きはコメディリリーフ扱いだと思っていた三女に焦点が当ったことで、この落差の激しさと、今までなんにも考えていなかったように思えた人物が実はいろいろと真剣に物事を考えていたということに気付かされる展開は、読む方としてもちょっと姿勢を正さなければいけないなあと思ってしまう。三女だけではなく、4姉妹が揃いも揃って恋愛方面での充実さが増しているので波乱を呼びそうな感じもする。
その他に、さりげなく山猫亭の店主、福田さんの暗黒面が描かれていたりと、こちらも意表をつくエピソードで次の巻が出るのはまた一年半近く先なのかと思うと、待ち遠しさがつのるのである。

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