菜時記　睦月/己酉

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もしくは子供が統合失調症である人よりも少ない。
統計的にみて、大人になってから発症するよりは未成年の時に発症する場合のほうが多いということもあるが、発症をきっかけに離婚してしまう場合もあるからだ。離婚率でいえば、普通の夫婦の離婚率よりも高い。
菜時記　睦月/己酉
エリンギ、舞茸が88円ときのこ類が安い。
ピーマンは98円と安いのだが4個しか入っていない。地元野菜のコーナにもピーマンは無かったので、これを買うしかないのだが、4個はちょっと少ない。かといって二袋買うと8個になってしまい、これでは多すぎる。多すぎて困るよりは少なくて困る方がいいし、ピーマンの代わりになりそうなものを買っておけばいいだろうということで、今回は一袋だけにする。キャベツは1/2カットで58円。これならば文句はない値段だ。
長ネギは2本で158円。地元野菜のコーナでは2本で150円だったが、こちらは長ネギといえども白い部分が短い。おそらくここで買ってしまうのが正解だろうと予測して、158円の方を買うことにする。
ブロッコリーは小さいけれども110円の物があったのでこれをかごに入れ、里芋は悩んだすえに一袋180円のものを買うことにする。
続いて次に店へと向かう。
長ネギは案の定こちらのほうが高く、先の店で買ったのは正解だった。キャベツも少し心配したがこちらのほうが高いので安心する。
ほうれん草が106円、トマトは4個で214円と狙い通りの金額で買うことができたので満足する。
生牡蠣が322円だったので、日曜日の夜は牡蠣鍋にでもしようかと思いカゴに入れる。
総じて悪くはない買い物ができた。