『千年万年りんごの子(2)』田中相

  • 著: 田中 相
  • 販売元/出版社: 講談社
  • 発売日: 2013/5/7

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一巻は電子書籍化されているので多分、二巻も電子書籍化されるのだろうけれども、紙の書籍を買った。
というのもカバーをめくった裏にいろいろとおまけが書かれているので、電子書籍版ではそれが省略されている可能性が高く、もっとも確認したわけではないので電子書籍版でも省略されてはいないのかもしれないが、やはり安全策をとることにした。
で、今回もカバー裏のおまけには楽しませてもらった。
さて、物語の方はというと、閉鎖的な村で主人公が孤軍奮闘をする。
自分が食べさせてしまったりんごのせいで、主人公の妻は神様の嫁となることを決定づけられてしまう。
それは単なる風習というレベルの話ではなく、神様の嫁となった妻の体にも実際に影響が現れ始め、形骸化された風習という話では済まなくなってしまう。その地を守る土地神が相手ということで、主人公たちはその地を離れ、東京へと出て、そこで生活をし始めるのだが、ただ単に地を離れるというだけではなんの解決にもならず、変えって、土地神の力を思い晒されるはめになってしまう。
その地に生き、その地で死ぬということはその地に縛られるということでもある。
妻とも一緒にいることすらできなくさせられた主人公が、どのようにしてこの試練に立ち向かうのかというのは次巻への持ち越しとなったのだが、主人公の生い立ちが今後どのように関わってくるのか、それとも関わってはこないのか気になるところで、ただただ、次の巻が出るのを待ち続けるしかない。

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