週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 31/99

記事タイトルにひかれて初めてこのページをご覧になった方は、こちらを最初に御覧ください。

  1. 『超動力蒙古大襲来』駕籠真太郎
    駕籠真太郎というとこの作品よりは『フラクション』の方がいいかもしれないけれど、生憎と僕は『フラクション』を読んでいない。
    というのも基本できに駕籠真太郎が苦手なのだ。グロテスクで猟奇的でスカトロでそしてホラーとなるといくら評価が高くても敬遠したくなってしまう。唯一の救いは作者が描く対象を突き放していて乾いた絵という点だろうか。
    しかし『超動力蒙古大襲来』は表紙の絵からわかるように、過去の作品と比べて非常にマイルドで、一般受けしやすい絵になっている。
    チンギス・ハンがモンゴル帝国を築き上げることができたのは「モンゴル馬」がいたからだった。という設定から始まる物語はありえたかもしれないもう一つの歴史物語であるけれども、実際に読んでみると思わずのけぞってしまう展開をする。そもそもモンゴル馬というのが巨大な人間の手首から先のものなのだ。遺跡で発見された巨人の手首の部分を切り離した所、その手首は五本の指を起用に操りまるで馬のように走り回る。なおかつ切り落とされた巨人の方からは手首が再び生え始めだしたのだ。つまりこの手首は増やすことが出来る。これを利用しない手はないと思いついたのがチンギス・ハンで、彼はこの謎の生き物をモンゴル馬と名付け、この馬を駆って世界に進出したのである。
    物語はこのモンゴル馬を動力源として様々な用途に用い、そしてそれを技術の中心として発展していった世界を描き出す。本来の歴史では蒸気機関が発明され産業革命が起こるのだが、この物語では蒸気機関はモンゴル馬による動力に駆逐され、モンゴル馬による動力元によって産業革命が起こり、やがて世界大戦へと向かっていく。といってもそこに何らかの風刺的な意図があるのかといえばそういうものを見出すことはできるけれども、あまり深く考えずに感じたものをそのまま受け止めるほうが楽しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました