素直に喜べない


今まで週に一日だけ社食があったのだが、今週からそれが週に四日となることとなった。
社食が出るということは喜ばしいことで喜ばない社員はいないはずなのだが、素直に喜ぶことができない。
というのも週に四日ということは金曜日だけは社食が無いということで、金曜日の分は自分で弁当を用意しなければならない。もちろん弁当を用意することそのものは何も問題はない。
問題は、弁当作りに関する作業工程を見なおさなければいけないということだ。
今までブログで書いてきたとおり、僕は弁当のおかずを自然解凍でも大丈夫な冷凍食品でまかなっていた。それは一週間に三品買えば一週間分の弁当のおかずを賄うことの出来る消費ペースで、レタスやミニトマトに関しても一週間に一度買えばいい。
しかし今度からは一週間に一度しか弁当を作る必要がない。となると一ヶ月に一度、五品程度の冷凍食品を買えばいい計算となる。冷凍食品の賞味期限は未開封の段階で二ヶ月から三ヶ月。開封済みとなると一ヶ月ぐらいと見ておいたほうが良いだろう。もちろん賞味であるからしてそれ以上経過していても大丈夫なはずだが、一ヶ月ペースで完全に消費しきれるかといえば翌月に持ち越すおかずも出てくるだろう。そうなると月末に向けて残りのおかずの在庫調整をするということも必要になってくる。しかし、実際に消費するのは一週間に一度だ。一週間に一度だけのペースのなかでおかずの在庫調整をするのは少し難しい気もする。いや、弁当作りにそんなところまで気を使う必要があるのだろうか。おそらくそんなことまで頭を悩ますのは僕ぐらいかもしれない。なんとなく、コンビニエンスストアとかで消費期限の切れた食品をゴミとして捨ててしまう気持ちが理解できそうになる。
さらに、僕が食材を購入するのは土曜日である。そしてその食材を使うのは翌週の金曜日。冷凍食品に鮮度など必要ないのはわかっているが、レタスやミニトマトは別だ。もちろん今だって金曜日の分の弁当も作っているのだが、それは月曜日から作り続けているなかでの金曜日なので新鮮なレタスやミニトマトを味わうことができている。買った野菜を使うのが一週間後というのと一週間持たせるというのとでは気持ちの問題にも大きく影響が出てくる。
もちろん社食を食べるということは強制ではないので、今までどおり弁当を作って食べ続けることも選択肢としては存在している。しかし、それではまるで社食よりも自分で作った弁当のほうがおいしいから弁当を食べていますとでも言わんばかりでもある。弁当作りの作業工程を崩したくないという理由で社食を食べずに自分の手作り弁当を食べる人間などちょっとどうかしている気もする。
そんな風に悩み続けているとおなじような悩みを抱えている人たちを集めて作戦会議でも開きたい気分にもなってくるのだが、生憎とそんな悩みを抱えているのは自分ひとりだけだ。
いっそのことこの機会に弁当作りを止めてしまうということも頭に浮かんだのだが、社食が週に四日というのは来年の春までだ。その後はまたどうなるのかわからない。だったら、弁当作りは継続していたほうがいいだろう。
しかし、ざっとこうして問題点を洗い出し直してみると、一週間ペースを一ヶ月ペースに再構築しなおせば今までと変わらないのではないかという気持ちにもなってきた。
効率よく弁当を作るというのは難しい。

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